<展覧会>「江戸のエナジー 風俗画と浮世絵」 江戸時代に爆発した庶民のエナジーを風俗画、浮世絵から読み解く
静嘉堂文庫美術館 4/11〜5/31
江戸時代、経済生活を確立しつつあった庶民のエナジーによって、“はかないこの世を享楽的に生きよう”という“浮世の概念”が誕生します。絵画においても日常生活は画題となり絵師たちは多彩な活動を始め、時代を写す鏡のような風俗画や浮世絵も誕生しています。
本展では、静嘉堂の誇る重要文化財「四条河原遊楽図屏風(しじょうがわらゆうらくずびょうぶ)」など近世初期風俗画のほか、軽妙洒脱に江戸の風俗を描いた英一蝶(はなぶさいっちょう)の「朝暾曳馬図(ちょうとんえいばず)」を修理後初公開します。
また秘蔵の浮世絵版画を、錦絵誕生以前から鈴木春信、そして黄金期の喜多川歌麿、葛飾北斎、歌川国芳まで通史的に展示。加えて、明治末期、海外向けに日本美術を紹介した豪華画集『浮世絵派画集』(審美書院)に掲載された「男爵岩崎彌之助君所蔵」の肉筆浮世絵などを初めて展示します。
江戸時代初期の風俗画から浮世絵に溢れる江戸時代の人々のエナジーを、三菱創業者として知られる岩崎彌太郎の弟で、第2代社長を務めた岩﨑彌之助と、その息子で第4代社長の小彌太の父子2代にわたる蒐集品を収蔵している静嘉堂文庫美術館秘蔵の名品から感じ取ってください。

重要文化財「四条河原遊楽図屏風」 江戸時代(17世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵 全期間展示
「朝暾曳馬図」 英一蝶 江戸時代(17世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵 全期間展示
「吉原妓楼の図」 葛飾北斎 文化8~10年(1811~1813) 静嘉堂文庫美術館蔵 後期展示
「見立蝦蟇鉄拐図」 歌川豊広 江戸時代(19世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵 全期間展示
江戸のエナジー 風俗画と浮世絵
会場/静嘉堂文庫美術館 東京都世田谷区岡本2-23-1 ☎03-5777-8600(ハローダイヤル)
会期/2020年4月11日(土)~5月31日(日)
開館時間/10:00~16:30(入館は16:00まで)
休館日/毎週月曜(ただし5月4日は開館)、5月7日(木)
観覧料/一般1,000円、大高生・障害者手帳をお持ちの方(同伴者1名を含む)700円、中学生以下無料
詳しくは、静嘉堂文庫美術館公式サイトにてご確認ください。