<展覧会>「若冲誕生~葛藤の向こうがわ~」 伊藤若冲の最初期の作品を初公開! 曾我蕭白、円山応挙など同時代の画家たちの作品も展示
江戸時代の画家、伊藤若冲(いとうじゃくちゅう 1716-1800)は、30代で家業の青物問屋「枡屋」を営みつつ描いた絵には、独自の感性による表現にあふれ、大典禅師(だいてんぜんじ)をはじめとする禅僧や支援者たちに励まされたことで40歳になり家業を弟に譲り、絵を描くことに専念していきます。
若冲の代表作である極彩色の「動植綵絵(どうしょくさいえ)」を、42歳頃からおよそ10年かけて制作しますが、同時期に多くの水墨画も描いています。その後、版画の技法による「乗興舟(じょうきょうしゅう)」を制作するなど、新しい技法や表現を探求し続けました。
本展では、若冲最初期の作品とされる初公開の「蕪に双鶏図(かぶにそうけいず)」から晩年までの作品と、若冲に影響を与えた禅僧や画家たちを取り上げ、若冲作品の魅力とその背景に迫ります。
曾我蕭白(そがしょうはく)、円山応挙(まるやまおうきょ)など、個性あふれる同時代の画家たちの作品も展示し、18世紀京都画壇の秀作も楽しむことができます。

左・本展にて初公開 伊藤若冲「蕪に双鶏図」
右・伊藤若冲「柳に鶏図」
伊藤若冲「群鶏図押絵貼屏風」右隻
伊藤若冲「群鶏図押絵貼屏風」左隻
宗紫石「蓮・菊・牡丹図」
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「若冲誕生~葛藤の向こうがわ~」
会場/福田美術館 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3-16 ☎075-863-0606
会期/3月20日(金・祝)~6月21日(日)※期間中展示替えあり
開館時間/10:00〜17:00(最終入館16:30)
休館日/火曜(ただし5月5日は開館し7日休館)
入館料/一般・大学生1,300円、高校生700円、小中学生400円、障がい者と介添人1名まで各700円
詳しくは福田美術館HPにてご確認ください。