<展覧会>「大浮世絵展」東京を皮切りに福岡、愛知の3会場にて開催。
歌麿、写楽、北斎、広重、国芳、5人の人気絵師の選び抜かれた傑作が集合。
2014年に開催し、全国3会場で約38万人を集め浮世絵ブームを作り出した「大浮世絵展」に続く展覧会が開催されています。
今回は浮世絵の歴史の中で人気絵師である、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳の5人に注目し、国内のほか欧米の美術館、博物館、個人コレクション等から傑作だけを集めて展示。歌麿は美人画、写楽は役者絵、北斎と広重は風景画、国芳は勇壮な武者絵と機知に富んだ戯画と、5人の絵師の得意ジャンルに絞り「誰もが知っており、そして誰もが見たい」浮世絵展となっています。
なおこの展覧会は、東京会場(東京都江戸東京博物館)を皮切りに、福岡会場(福岡市美術館)、愛知会場(愛知県美術館)の3会場を巡回し開催されます。

左・喜多川歌麿 「婦女人相十品 ポペンを吹く娘」 江戸時代/寛政4-5年(1792-3)頃、大判錦絵 メトロポリタン美術館蔵
Image Copyright ⒸThe Metropolitan Museum of Art / Image source: Art Resource, NY
展示期間:2019年12月3日~12月22日(東京会場)
右・東洲斎写楽 「3代目大谷鬼次の江戸兵衛」 江戸時代/寛政6年(1794)5月、大判錦絵
ベルギー王立美術歴史博物館蔵
Royal Museums of Art and History,Brussels
展示期間:2019年11月19日~12月8日(東京会場)
展示構成
第1章 喜多川歌麿
喜多川歌麿(1753頃~1806)は、1793年(寛政5)頃に大首絵を打ち出したことにより、美人画絵師としての地位を確立しています。最も華やかな活躍を遂げた寛政期の作品を数多く展示します。
第2章 東洲斎写楽
その人物像が謎に包まれた写楽は、1794年(寛政6)5月に役者の大首絵で鮮烈なデビューを果たし、その特徴をデフォルメして描いたことに注目されました。今回、写楽の大首絵が一堂に揃う見逃せないラインナップです。
第3章 葛飾北斎
葛飾北斎(1760~1849)は古稀を過ぎてから錦絵の揃物を多く手掛け、特に「冨嶽三十六景」シリーズで新たな風景画の世界を切り開いています。「冨嶽」をはじめとする錦絵の揃物を紹介します。
第4章 歌川広重
歌川広重(1797~1858)は「東海道五拾三次」の大ヒットにより、風景画の名手として名を馳せました。風景画シリーズと、四季折々の情緒あふれる花鳥画を展示します。
第5章 歌川国芳
歌川国芳(1797~1861)の武者絵と戯画を紹介します。3枚続きの大画面を活かしたダイナミックな構図や独特な色使いは、それまでの浮世絵師になかったものです。庶民に大人気となった娯楽性を追及した作品群を展示します。
歌川広重 「東海道五拾三次之内 庄野 白雨」 江戸時代/天保5-7年(1834-36)頃、大判錦絵 東京都江戸東京博物館蔵
展示期間:2019年12月17日~2020年1月19日(東京会場)
歌川国芳 「相馬の古内裏」 江戸時代/弘化2-3年(1845-46)、大判錦絵3枚続
展示期間:2019年12月17日~2020年1月19日(東京会場)
大浮世絵展 歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演
東京会場 開催概要
会場/東京都江戸東京博物館 1階特別展示室 東京都墨田区横網1-4-1 ☎03-3626-9974
会期/2019年11月19日(火)〜2020年1月19日(日)※会期中展示替えあり
開館時間/9:30〜17:30(土曜は19:30まで開館、入館は閉館の30分前まで)
休館日/月曜(ただし1月13日は開館)、12月28日(土)〜1月1日(水・祝)
観覧料/一般1,400円、大学・専門学校生1,120円、中学高校生・65歳以上700円
福岡会場
2020年1月28日(火)〜3月22日(日) 福岡市美術館(福岡市)
愛知会場
2020年4月3日(金)〜5月31日(日) 愛知県美術館(名古屋市)
詳しくは、大浮世絵展公式HPにてご確認ください。