<展覧会>特集展示「もののけの夏 —江戸文化の中の幽霊・妖怪— 」 国立歴史民俗博物館。 妖怪ブームの先駆け!江戸時代の錦絵や浮世絵などを展示
キーワード: 妖怪 / もののけの夏 / 国立歴史民俗博物館 / 風刺画 / 百鬼夜行図 / 歌川国芳 / 源頼光公館土蜘作妖怪図
江戸時代は、妖怪や幽霊などの怪異譚や図像の収集が流行し、それらを可視化した絵本や錦絵なども大量に生産されました。幽霊を扱った歌舞伎や見世物では怪異を恐れる気持ちと楽しむ心理が表裏一体となっており、草双紙や妖怪絵本に描かれる妖怪たちは、今日のサブカルチャーにも通じるキャラクター化がなされていると言われています。
幕末には妖怪表現は風刺画を示唆する記号としての役割もあり、怪異表現は江戸の文化を特色づける主要な要素のひとつであるとともに、現代日本文化の始まりを考える材料のひとつとなっています。
本展では、江戸時代中・後期における怪異表現を、図像収集、絵双六などの遊び、見世物や演劇などの興行、錦絵や武者絵や風刺画など、江戸文化の諸相の中で紹介。
国立歴史民俗博物館が所蔵する妖怪、幽霊などの絵巻や錦絵などをはじめとする国内有数の「怪談・妖怪コレクション」から、「百鬼夜行図」や国内外で人気の高い浮世絵師・歌川国芳の「源頼光公館土蜘作妖怪図(みなもとのよりみつこうのやかたにつちぐもようかいをなすず)」など100点の厳選された貴重な資料が一堂に会します。

歌川国芳「源頼光公館土蜘作妖怪図」大判錦絵3枚続 天保14年(1843) 国立歴史民俗博物館蔵
狩野洞雲益信「百鬼夜行図」(部分)紙本着色一巻 貞享元年(1684)以前 国立歴史民俗博物館蔵
特集展示「もののけの夏 —江戸文化の中の幽霊・妖怪—」
会場/国立歴史民俗博物館 企画展示室B (千葉県佐倉市城内町117) ☎03-5777-8600(ハローダイヤル8:00~22:00)
会期/2019年7月30日(火)~9月8日(日)
休館日/8月5日(月)、19日(月)、26日(月)、9月2日(月)
開館時間/9:30~17:00(入館は16:30まで)
※開館日・開館時間を変更する場合があります。
観覧料/一般600円、大学生250円、高校生以下無料
※高校生及び大学生は、学生証等を提示。
詳しくは、国立歴史民俗博物館HPにてご確認ください。