【展覧会】特別展「京都 醍醐寺 真言密教の宇宙」 密教美術の宝庫ともいえる醍醐寺の名品の数々を展示
九州国立博物館 1/29〜3/24
平安時代初期、貞観16年(874年)に、空海直系の弟子である理源大師聖宝(りげんだいししょうぼう)によって創建されたのが醍醐寺です。空海によって日本にもたらされた真言密教は、さまざまな願いに応じる修法(儀式)など、それまでの日本仏教にない要素により、当時の朝廷や貴族から信仰を集め、醍醐寺は、その中核寺院のひとつとなりました。
本展は国宝・重要文化財の仏像や仏画を中心に、貴重な史料・書跡を通じて、平安時代から近世にいたる醍醐寺の変遷をたどるものです。選りすぐりの名宝104件が展示され、かつて上醍醐に鎮座していた薬師堂の本尊薬師如来坐像(ほんぞんやくしにょらいざぞう・国宝)や優麗な如意輪観音坐像(にょいりんかんのんざぞう・重要文化財)などの傑作をはじめ、絵画、書跡、工芸など醍醐寺に伝わる名品、さらに豊臣秀吉が行った「醍醐の花見」の関連作品や、俵屋宗達による屏風など、華やかな近世美術も鑑賞できる貴重な機会となります。

国宝「薬師如来および両脇侍像」 平安時代、10世紀、醍醐寺蔵、画像提供:奈良国立博物館(撮影:佐々木香輔)
左・重要文化財「五大明王像のうち不動明王」平安時代、10世紀、醍醐寺蔵、画像提供:醍醐寺
右・国宝「五大尊像のうち不動明王」鎌倉時代、12~13世紀、醍醐寺蔵、画像提供:奈良国立博物館(撮影:佐々木香輔)、展示期間:1/29~2/24
【開催要項】
開催期間:1月29日(火)〜3月24日(日)※作品保護のため会期中展示替あり
開催場所:九州国立博物館 福岡県太宰府市石坂4-7-2 ☎050-5542-8600(ハローダイヤル 8:00〜22:00年中無休)
入館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)※毎週金・土曜は20:00まで夜間開館(入館は19:30まで)
休館日:月曜※2月11日(月・祝)は開館、2月12日(火)は休館
入館料:一般1,600円、高校・大学生1,000円、小・中学生600円
九州国立博物館 https://www.kyuhaku.jp