奈良時代の聖武天皇ゆかりの品をはじめとして、東大寺の寺宝、美術工芸品や文書類を収蔵した正倉院の宝物が、年に一度だけ公開される正倉院展。70回目を迎える本年は、初出陳を含む56件の宝物が出陳されます。
聖武天皇ゆかりの平螺鈿背八角鏡(へいらでんはいのはっかくきょう)をはじめ、沈香木画箱(じんこうもくがのはこ)、玳瑁螺鈿八角箱(たいまいらでんはっかくのはこ)などの華麗な工芸品に加え、平成25年度から27年度にかけて、宮内庁正倉院事務所によって行われた特別調査を踏まえての、麻を用いたさまざまな宝物。さらに、朝鮮半島に存した王国・新羅(しらぎ)に関する宝物も多数出陳されます。
なお、期間中には公開講座やシンポジウムなども開催されますので、詳しくは奈良国立博物館のホームページにてご確認ください。

平螺鈿背八角鏡(へいらでんはいのはっかくきょう)
繡線鞋(ぬいのせんがい)[その1]
玳瑁螺鈿八角箱(たいまいらでんはっかくのはこ)
【開催要項】
開催期間:10月27日(土)〜11月12日(月)
開催場所:奈良国立博物館 東新館・西新館 奈良市登大路町50 ☎050-5542-8600(ハローダイヤル)
開館時間:9:00〜18:00 ※金・土・日・祝日(10月27日・28日、11月2日・3日・4日・9日・10日・11日)は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)
休館日:無休
観覧料:一般1,100円、高大生700円、小中生400円(夕方から割引のあるオータムレイトチケットもあり)