四季の巡りと暮らしの節目に、神に祈り、祭りを行う。
人々の熱き心、ほとばしる想いの瞬間を、写真家・森井禎紹が切り取ります。
今回は、毎年2月25日、千葉県四街道市で行われる「和良比はだか祭り」です。

別名「どろんこ祭り」としても有名。豊作と子どもの成長を祈願する神事。
裸の若者達が皇霊(むすび)神社下の御手池に入り、豊作を祈願した後、神田と社殿でお百度詣りをする。
また、注連縄を稲に見立てて田植えをする。
ふんどし姿の若者が赤ちゃんの顔にお泥を塗り、成長を願う。
それが終わると、田の中に入り、互いに泥を投げ合ったり、2組に分かれて騎馬戦を行ったり、顔をもちろん全身が泥だらけになる。
見物人にも泥が飛び交い、悲鳴や歓声が沸き上がる。
ここでも、最近では少子化のため、子どもの確保が厳しいという。

<開催要項>
■開催日:2月25日
■開催地:千葉県四街道市皇産(むすび)神社内および神田
■問い合わせ:四街道総務部 Tel:043-412-2111
Photo & Text: 森井 禎紹 (もりい・ていじ)
写真家。1941年生まれ。兵庫県三田市出身。1964年頃より趣味で写真を始める。写真コンテスト、カメラ雑誌月例コンテストに応募、入選回数362回を数える。1990年プロに転向、ライフワークとして日本全国の祭りを取材。『祭りに乾杯』『祭り旅』『祭り日』他多くの写真集を出版。現在、社団法人写真家協会(JPS)会員、一般社団法人二科会写真部常任理事、兵庫県写真作家協会最高顧問など。